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09.09.16:47

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  • 09/09/16:47

08.29.18:25

知っているわ、これは夢

絶賛胃もたれ中です。
人生初の胃もたれです。
こういう気持ちになるんですね。
でもお昼も朝ご飯もガッツリ食べました。
これは本当に胃もたれなのか…?

胃もたれの原因は、言わずもがな池袋のお屋敷です。
人生初の1日2回帰宅を果たしました。
食べ過ぎです。
1つは当日予約でしたが、もう一つはぺるさんに撮って頂いたものです。
本当にありがとうございました!!m(_ _)m

さて、では順を追って体験レポをしたいと思います。
保健センターのレポと違って、榎本、今日はちゃんと早めにレポします。
興味ない人は回れ右。
この日記は榎本が初めて胃もたれした報告たと思ってブラウザバックしてください。






昨日は榎本と双子の妹、友人Sと店長(mixiではのこ)で東京に行きました。
一応名目は上野の西洋美術館でやっているコロー展。
開催期間が今月いっぱいだったのと、先に行った母が絶賛していたということで。
こんなオタクですが、一応仏教美術とか西洋美術は好きなんです。
ですが、榎本のメインはもちろん執事喫茶でした。
先日手違いで予約を破棄してしまったので絶望してたのですが、どうやら当日予約行けそうだったので気合いを入れてました。
本当は7cmヒールはいていこうと思っていたんですが、5cmにしました。
競歩でもダッシュでもできるように。
どんだけだよって言われそうですが、これくらいには気合い入ってましたよ、当然。
電車の中では店長が持ってきてくれた大阪土産を食べつつ、談笑。
しかし、それでも榎本はお屋敷のことで頭がいっぱいでした。
「あと○分で着く…」
時計ばっかり見てました。
しかも挙動不審で、話題も執事が多かったような…。
趣味どころか頭の中まで丸出しですいませ…orz
でもね、その日のメンバーはすでにSを覗いて1度は帰宅しているので話題がまったくわからないということはないはずでした。
Sはその日予約が取れたら一緒に帰宅する予定でしたしね。
そうこうするうちに電車は池袋に到着。
さっさと改札を通って、Sを連れてものすごい勢いで歩き出しました。
さながら競歩選手です。
でも前回東京に出た時よりも10時にしては人が多い。
あれ?
義務教育の多くはすでに学校始まってるんじゃなかったっけ?
歩きにくくてしょうがない。
ついでに全員がお屋敷ライバルに見えて仕方ない。
隣をあるく幼稚園児も、はげたサラリーマンも、黒人のお兄ちゃんも、ティッシュ配ってるお姉さん…は違うか。
でもその人の流れはサンシャイン60まででした。
みんなハンズに入っていく。
ちょっとだけ安心しました。
で、一生懸命歩いて、たまに走ってお屋敷到着。
しかし!!
すでにお屋敷には長い列。
駄目だったかなー…、もう一本早い特急で来ればよかったかな…。
そう思いながらSと一緒に列に並びました。
で、榎本の番に。
「2人で来たいんですけど、席はありますか?」
そう聞くと、ドアマンさんが時間帯を聞き、開いている時間を教えてくれました。
でも榎本がぺるさんに取ってもらった回と被る…。
Sは初回だし、一緒じゃないと嫌がるだろうなぁ。
そう思って「私は3:10からも予約しちゃってるんですけど、4:30からの回の予約できませんか?」と聞きました。
そういうと、
「ではまず3:10からの予約が入っているか確認いたしましょう。お名前をお願いします」
名前を告げてから不安要素を言いました。
即ち住所。
実は榎本、ネットで予約をしたのはいいんですが、番地を入れる時に000-0の「-」をあろうことか「?」にしてしまったのです。

……………orz

いやー、あれには絶望しました。
「?」の入る住所ってどんなとこだよ。
そうしたらドアマンさんは「ここでは住所は確認できませんが、予約は承っております」と。
よ、よかっった…!!
で、問題の当日予約。
「3:10からにご予約を頂いておりますから、お早めにご帰宅くださり、お早めに御出立なさればとどこおりなく4:30からのご帰宅もすることが可能になるかと思いますが」

……ん?

もう一度説明して貰ったが、意味がよく分かりませんでした。
いや、早く来てその分早くお屋敷から出れば次の回も大丈夫っていう意味はわかったんですけどね…。
一応ここの喫茶店のコンセプトはお客さんが帰宅するお屋敷ということで、「出発」と「帰宅」が逆になるわけです。
しかも敬語が多い。
完全に頭が混乱しました。
後ろではSが「無理ならいいよ」って言ってましたが、軽く無視。
あんたがよくても榎本がよくねぇよ。
あんまりにテンパってたので、「ご決断を」とか言われちゃいましたが、結局3:10からの帰宅を早くして、早くお屋敷を出て、4:30にまた帰宅することで決着。
よかったよかった。
ドアマンさんすいません…。
多大なるご迷惑を・・・orz


席も時間も精神的にもギリギリでしたが、なんとか予約が出来て一気にご機嫌になる榎本。
我ながら現金な奴だ。
るんるんしながら階段を上りました。
そこ、キャラじゃないとか言わない。
妹に電話でとれた席の時間を告げて、Sと「あのドアマンさんは言い声だったねー」と言いながら完全に放置プレイだった妹と店長の元に行きました。
2人はとらのあなに行ってました。
妹がほしがっていた本があるかどうかのチェックです。
Sはとらのあなは秋葉原にしかないと思っていたのか、池袋にはないと思っていたのか。
ずっと秋葉原に行くものだと勘違いしてましたが、もちろん行くのは池袋のとらのあなです。
秋葉原とか行ったら1日かかる。
行ってみると、先週行った時には出てなかった夏コミの新刊がたくさん出てました!
ちょっとテンションが…!!
そこでいくつかぺらいものを購入。
黒執事のぺら本と同人CDを買うか迷ったんですが、執事で迷おうととりあえず保留。
そしてそれから池袋駅まで戻って山手線に乗って上野へ。
榎本のメインはともかく、美術展がメインのはずでしたからね、当初は。
西洋美術館は駅の傍で楽ですねー。
しかもそれほど大きくない。
美術展に行く前に先に「すいれん」で軽く昼食。
あそこのオムライスは絶品です。
他のメニューももちろん美味しいですけどね。
2回帰宅する事を考えてあんまり食べないように気をつけました。
それからコロー展に行ってきました。
今月いっぱいで開催が終わるという事もあって結構混んでました。
いつも通り音声ガイドをつけてのんびり絵を見学。
ぺるさんに言われて気がつきましたが、絵画を見てお屋敷に帰宅するって結構お嬢様っぽいかも。
そう思いつつ優雅なひとときを堪能しました。
西洋美術館はそれほど大きくはないので疲れて死ぬ事はありません。
絵も最後まできちんと見られるくらい精神的にも余裕があります。
でも榎本的には時間が気になってましたけどね、帰宅予定の。
しかし、コローの風景画は素晴らしかったです。
今まで結構いろんな絵を見てきましたけど、風景画ではコローがピカイチですね。
光と影を描くなら間違いなくラトゥールでしょうけど。
絵によって印象も木や葉、人の描き方が違うのは気になりましたけど、風景画の人物を入れる場所は天才的に素晴らしかった。
展覧会を見終わって、1人電車に乗って池袋に戻りました。
妹と店長はフェルメール展にも行くそうで、Sは…、時間まで何してたんだろう。
それはさておき、るんるんしながらお屋敷に向かいました。
予約時刻の20分ほど前に到着。
しかし、早めにって言われたから早めに来たけど、早めって具体的にはどれくらい前なんだろう…。
迷ったあげく、何故か上のK-booksで5分潰して15分前に帰宅。
ドアマンさんは朝とは違った人でした。
ドアマンさんに次も予約したからって言うと、「担当の執事にお申し付けください。私ではどうにもなりません」って言われました。
そ、そうですよね、すいません。
そういえば朝のドアマンさんにそう言われた気がする。
テンパってて忘れたんだろうなぁ。
準備が整ったと言われたので帰宅。
担当は執事は小野寺さんとフットマンは…声が小さくて聞きとでませんでした。
どちらも初めましての方でした。
小野寺さんは優しそうでてきぱきしてました。
なんか、やり手のサラリーマンみたい。
フットマンさんは…、何処かで見た事あるような…。
そうだ、高校の時の倫理のK先生に似てるんだ。
あの先生はもっとやる気なさそうだったけど。
とりあえず、フットマンさんはKさんということにしておこう、うん。
案内されている時に小野寺さんに
「あ、あの。次の回も予約してあるので早めにお迎え…?に来て頂けると嬉しいんですけど…」
「1名様のお席ですか?」
「いえ、3・4名席です」
「3・4名席ですか?!わ…かりました…」
「…?」
…何か間違った事言ったか?
このわずかな会話の中で。
そこで小野寺執事とはさよならになってしまいましたが…。
Kさんに案内されて席に到着。
1人席というのは初めてでしたが…、初回に目の前に柱がある席とは。
まぁいいんですが。
メンバーズカードを渡してしばらくすると、Kさんが帰って来ました。
「今月はすでにご帰宅なされているようですが、メニューのご説明はいかがしますか?本日のデザートのみにいたしますか?」
「はぁ…、じゃあ本日のデザートだけお願いします」
「かしこまりました」
本日のケーキはパウンドケーキ、ジュレは杏仁豆腐、シュークリームは…何だっけ、いちご…だったような…。
メニューをぼんやり眺めていると、両隣にお嬢様が帰宅。
知らない方達でしたが、呼んでもいないのに次々とフットマンが話しかけに来ているあたり、常連さんなんでしょうね。
やっぱり通わないとだめだなぁなんて思ったり。
しばらくしてKさんがオーダーとりに来てくれました。
その前に。
「デコレーションティーを頼んでみたいんですけど、量が多いって聞いたんですが、1人じゃ辛いですか?」
「そうですね…、次回ご帰宅なさることを考えますと、お食事系と一緒にだと辛いかも知れません」
「そうですか…。じゃあ次の回は友人と来るので、その時の方がいいですか?」
「私としてはそちらをおすすめします」
そう言われては仕方ない。
次回に帰宅するとなると、デコティー頼まなくても食事系は避けないと。
結局注文したのはテュッティー・フリュッティー。
紅茶はアロトディーテ。
ちょっとしてKさんがお水とナイフ類、カップを持ってきてくれました。
カップはハミングバード。
カップにあれだけでかでかと鳥が描かれてて、名前も短ければ流石に榎本でも覚えられるぜ。
1人って言うのも暇だなぁとフロアを観察してました。
隣のお嬢様方は本を読んだりゲームをしたり。
そうか、1人席ってそうやって過ごすのか。
勉強になりました!!
でも榎本は何にも珍しく持ってなかったので、フロアを眺めてました。
この回で4回目の帰宅になりますが、知らない人しかフロアにいない…。
どうしたものか…。
そう思っていたら再びKさん登場。
紅茶を注いでさっそうと消えました。
いい匂いです、紅茶。
フロアにはあんまりフットマンさんいないし、忙しいんだろうと紅茶を飲んでいたら、またしてもKさん登場。
ちょっと照れ笑いしつつ、ナイフやらフォークを回収していきました。
どうやら持ってくる種類間違えたそうです。
「いっぱい種類あるんですね」
というと、
「はい、申し訳ありません」
と言って消えました。
か、絡みづれえええええええええ…!!
これは榎本の力量不足なのか、Kさんが無口キャラなのかわかりませんけど、これで必要以上の会話は不可能と悟りました。
またちょっとして、料理が運ばれてきました。
あったかそうなベリージャムをミルフィーユにかけて、説明もそこそこにさっていくKさん。
いや、確かに榎本は先週も帰宅したが、これを注文したのは初めてなんですけど…;;
仕方ないので榎本もさっさと食べ始めます。
でもすぐに気がつきました。
ボールみたいなのに入ってる、アイスの下にあるのってナタデココじゃね?
食べてみるとナタデココ。
ま、マジか…!!
榎本はナタデココが嫌いです。
でも大した量はないので頑張って食べました。
一番驚いたのはスターフルーツ。
初めて食べましたが、ものすごいすっぱくて驚きました。
榎本の家族は酸っぱいものが好きなのでいいんですけど、すっぱいものが嫌いなクロが喰ったら間違いなく即死する勢いです。
そうこうしていると紅茶がカップからなくなりました。
あんまり呼びつけるのは申し訳なくてしないんですが、仕方ない。
ベルを鳴らしてKさんを呼んで紅茶を注いでもらいました。
柱の影で来づらいだろうけど、お願いだから気をつけてください…っ。
そしてまたしても嫌いな物をプレートに見つけてしまいました。
桃です。
桃はそれほど嫌いという事はありませんが、好きではないです。
ええ、貴重でも、黄金でも、黄色でも所詮桃は桃です。
食べましたけどね、ベリーソースつけて。
美味しかったですよ。
ペリーソースはとても美味しかったです。
中に入ってたベリーの中につぶつぶがたくさんついているのがありました。
これは中学まで通学路に生えていたのを食べていた、あの懐かしき桑の実なんでしょうか?
その辺はわかりませんが。
さて、問題がミルフィーユ。
三段重ねでとても美味しそうでした。
間には生クリームと生のベリーたち。
見た目も可愛いのですが、これをキレイに食べる術が思いつかない。
一生懸命たてにナイフを射して、フォークを駆使して食べていました。
すると現れたKさん。
紅茶をつぎ足しながら
「ミルフィーユは1段づつ外してお食べになるのが一番楽かと思います。…もう遅いですが」
視界の端には榎本と同じテュッティー・フリュッティーを注文した人がいました。
そのテーブルの担当フットマンが「ミルフィーユは1段づつ外して攻略なさってください」とか言っていた。
…本当に言うの遅ぇよ。
意地で最後まで三段を切り続けようと思ったんですが、崩れたので断念。
1段づつ食べる事にしました。
本当に楽です。
…Kさんっ!!
完食して紅茶をのんびりすすっていると、Kさん登場。
「あと35分ほどで御出立のお時間となります」
あ、お会計か。
会計をすませてまた紅茶を飲んでいると、Kさんがレシートを持って来ました。
「私はこれでお暇させていただくことになっております」
「あ、そうですか」
そして去っていくKさん。
…榎本はきっとこの人とは相性よくないと思う。
暇になってぼーっとしていると、午前中に行ったコロー展でお土産に数枚ポストカードを買った事を思い出しました。
さっそく鞄からとりだして眺める。
有名な画家の元絵とはいえ、暇がないとポストカードをじっくり眺めるなんてしませんからね。
すると頭上から「お嬢様」と声が。
上を向くとあれ!?草摩さん!?
「初めまして。先ほどまで担当させていただいておりました吾妻、小柄なフットマンですが、大旦那様より別のお仕事を言いつけられましたので、私、草摩が今後はお世話をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします」
いや、先週も担当して頂いたので初めましてではないんですが…!!
会釈をしつつ、内心暴走。
相変わらず格好いいですね、眼鏡素敵です。
というか、さっきまでいてくれたのは吾妻さんっていうのか!
全然名前に「K」入んないじゃん。
でも、草摩さん、早々にグッジョブ。
「ではお嬢様、まずこちらのお皿を片づけさせていただいてよろしいですか?」
からになったテュッティー・フリュッティー。
草摩さんなら話してくれそう!
そう思って「はい、がんばりました!」
というと、にっこり笑った草摩さん。
「ミルフィーユが大変食べづらいと聞いています」
「はい、大惨事でした。せっかく綺麗に盛りつけしてあるのに外しちゃまずいと思ったんです」
「1段づつが一番スマートですからね」
「みたいですね、相当見苦しい惨状でした」
「ですがお皿は綺麗ですが」
「いや、食べている最中は悲惨でしたよ」
「何をおっしゃいます、お嬢様。結果が全てでございます」
真顔で言う草摩さん。
フォローなのか、褒め言葉なのか…。
「スターフルーツは初めて食べたんですが、あんまりにも酸っぱくて驚きました」
そう言うと、
「私も初めて食べた時には口がタコになりました」
ちょっと口をすぼめてみせる草摩さん。
やばい、おもしろい。
笑顔で去っていく草摩さんを見送りつつ、そう思いました。
紅茶を飲みつつ再びポストカードに目を落としていると、頭上から「おくつろぎ頂いておりますか?」との声。
目の前には見た事のない執事さん。
「はい、ありがとうございます」
「それはよろしゅうございました。あ、お嬢様。紅茶がなくなっておりますね、お注ぎしてよろしゅうございますか?」
「あ、はい。お願いします」
紅茶を注いでいるのをじっと見てました。
「お嬢様、紅茶がなくなりましたら遠慮なくそちらのベルでお呼びください」
「は、はい。ありがとうございます」
去っていった謎の執事。
多分小野寺さんの後の人なんでしょうけどね。
雰囲気は完全に「じいや」っぽい。
……名告ってくれ。
またポストカードを見ていると、妙な事に気がつきました。
コローの絵のポストカードの1枚なんですが、牛が描かれている風景画。
牛の顔がどうしてもしゃくれているおっさんに見える。
いや、むしろしゃくれているおっさん以外に見えない。
一生懸命しゃくれているおっさん以外の見方をしようと頑張っていたら、また頭の上から声が。
顔を上げると草摩さんと謎の執事。
「お名残惜しゅうございますが、御出立のお時間でございます。準備をお願い致します」
「あ、はい」
慌ててポストカードをしまうと、草摩さんが荷物を持ってくれました。
鏡の前で準備…をしないでいると
「準備はよろしいのですか?」
と謎の執事。
「ばっちりでございますよね、お嬢様」
と草摩執事。
この人はつくづく言い方が面白いなぁ。
「えー…、外は雨と聞いております。お嬢様、雨と戯れつつ、お体も大切にしつつ、雨と仲良くお散歩をお楽しみください。いってらっしゃいませ」
「行ってらっしゃいませ」
雨と戯れつつ、自分を大切にしつつ散歩って…。
まぁ面白いからいいけど。
会釈をしながらドアから出ました。
外にはさっき迷惑かけたドアマンさん。
「行ってらっしゃいませ」
会釈をして階段を上りました。
時刻は4:20。
すいません、10分後に再び帰宅します。

さて、お腹も心も満足してましたが、Sと合流して再び帰宅。
眉1つ動かさないドアマンさん。
気づかないふりしてくれてるんでしょうねー…。
で、中のソファで待っている時に隣に座っているSにさっきの帰宅での成果を報告しました。
そう、例のしゃくれたオッサンにしか見えない牛がいる風景画です。
ポストカードを見せるとSは大爆笑。
「確かにおっさんにしか見えない!心霊絵画ってあるのか?!」
ふたりで盛り上がっていると、ドアマンさんが声をかけてくれました。
準備が出来ましたって。
「あ、はいすいません。今行きます。しゃくれてるおっさんとか連発してすいません」
ポストカードをしまっていると、ドアマンさんは苦笑してました。
よく考えたら、その時にいたのは榎本とSだけだったのでそのドアマンさんにもポストカード見せればよかったと後で後悔しました。
本日2回目、通算5回目の帰宅は右側からでした。
さっきは左側で、その前も左側だったので右側からは久しぶりです。
開けて貰って中にはいると、似たような恰幅の2人が待っていました。
執事は中野さん、フットマンは橘さん。
こちらも2人とも初めましてです。
中野さんは榎本の中学時代の英語の先生にそっくりでした。
英語のT沢先生、通称タッキーです。
Sのとらのあなやらロフトでの荷物をクロークに預けて、橘さんに席に案内をしてもらいました。
Sが初帰宅なので、何もかも丁寧に説明をしてくれる橘さん。
橘さんがワイングラスを持ってきてくれたころ、榎本は気がつきました。
今回の席は3・4人席で、またしても柱の隣。
要は柱を挟んでさっきとは隣の席に移ったわけですが、そこにかけられていた、目の前にあった絵、見覚えがあります。
そう、午前中に見に行ったコロー展にあった絵です。
そう思ってSに言うと、振り返って確かめるS。
そうだそうだと言うS。
やっぱり。
というか、流石に午前中に見た絵は誰でも覚えてる。
もちろん本物ではないでしょうけど、絵にも気を遣ってるんですね、この喫茶店。
そうしていると、誰かがワイングラスに水を入れてくれました。
誰だろう?
見上げると草摩さん。
「どうも」
そういうと、ちょっと笑って、
「お早いお戻りですね、お嬢様」
と言われました。
ええそうですね、10分ぶりです。
せっかくなので掛かっていた絵について話をしてみました。
「あそこにある絵はコローですよね」
そういうと、きりっと背筋を伸ばす草摩さん。
「流石でございます、お嬢様。あそこにありますのはジャン=バティスト・カミーユ・コロー作のヴィル=ダヴレーのカスュ邸という作品で、あちらにも少々見づらいですがコローの作品がございます」
そう言って榎本の後ろを指す。
言われてみると、ボックス席?の間の奥の方にコローっぽいタッチの絵が。
「あちらにも絵画がございます。あちらは…」
と絵を語りまくる草摩さん。
いや、榎本じゃなくてあなたが「流石」です。
見てきたばっかりの榎本でもコローの本名なんて覚えてませんよ。
突然ふったのに草摩さんすごいなぁ。
そうだ、と思い出して話しかけました。
「コロー展を見に行った時に買ったポストカードの1枚にいる牛の顔がしゃくれてるおっさんにしか見えないんです」
「それはそれは、お嬢様…、なかなか面白い見方でございます」
苦笑する草摩さん。
そうか、この話題ふるとこういう返しになるのか。
しばらくして橘さんがオーダーとりに来ました。
榎本はもうお腹いっぱいで一番お腹に優しそうなものを頼もうと思ったのですが、結局注文したのはハムレット。
スコーンはクランベリーと紅茶。
プリザーブはダージリン、クロテッドクリーム、ストロベリー。
紅茶はエラトをオーダー。
それと念願のT2シャーベット。
本当は今度こそデコティーを頼みたかったんですが、Sも榎本もお腹が駄目って言うので断念しました。
最後に母が食べてみたいって言っていたピスタチオのコンフィチュールをお土産に頼みました。
本当はオフィシャルブックも欲しかったですけど、売り切れなら仕方ないです。
Sは悩んだ末にグラン・クリュ・オ・エテ、紅茶はディンブラをオーダーしました。
Sと話をしていると、橘さんがカップを持ってきてくれました。
何だったかな…、なんとかかんとかエデン。
いろいろ言われたんですが、覚えられませんでした。
橘さん、すいません…。
Sの方は名前の片鱗すら覚えてません。
ですけど、確か「谷に咲く花が描かれている」とかなんとか橘さんが言っていたような気がします。
ちょっとして、橘さんが紅茶を持ってきてくれました。
本当にチョコレートのいい匂い。
でも猫舌の榎本はすぐには飲めません。
っていうか、トイレ行きたい。
さっき暖かい紅茶飲んだからトイレに行きたかったんです。
榎本は元々ほぼ水分を取らないような不健康児。
学校で習ったのでは、人は1日1.2L水分を傾向摂取するとかなんとか言ってましたが、榎本は1日カップ持たない日があるほど水分とりません。
間違いなく血液どろどろです。
タマネギ食べてもきっと無理なほど。
当然トイレなんて基準の4~6回なんて行きません。
でもいっぱい紅茶飲んだらトイレに行きたくなりました。
いつも水分とらない人が急に取るとこうなるんだもんなぁ。
迷った末にベルで橘さんを呼んでトイレに連れていってもらいました。
呼びつけるのは申し訳なかったんですが、そろそろ榎本が限界だったのです。
初めてトイレに行ったんですが、トイレットペーパーがなくなってたのでかってに付け替えちゃいました。
そしてトイレットペーパーにまで薔薇の花が描いてあるとは…。
お見それしました。
トイレを出て廊下みたいな所を歩いていると、ものすごい勢いで歩いて厨房に向かう草摩さんと遭遇。
びっくりしていると、草摩さんはにっこり笑って「お席までお連れ致します。こちらへどうぞ」と促してくれました。
「あちらでしたね」と席まで連れて行ってれました。
つくづくよく会うな、草摩さん。
椅子に座らせて貰うと、ちょうどいいタイミングでハムレットとクラン・クリュ・オ・エテが到着。
一通り説明をしてもらいました。
「お嬢様、スコーンの食べ方をご存じですか?」
「いいえ、いつも大惨事です」
そう言うとちょっと困った顔をした橘さん。
だ、だって今まで誰にも教えて貰ってなかったから…!
だから毎度皿の上はスコーンの小さなカスが散乱してました。
とはいっても、榎本がスコーンと遭遇したのは今回で2回目なんですけどね。
「まずは上下に半分に割って頂きます。それから更に半分に割って頂いて、スプーンやナイフでコンフィチュールを塗って頂いてお召し上がりください」
なるほど、そうやって食べるのか。
言われたとおりにやってみます。
が、やっぱりぼろぼろ零れるのは仕方ないんですよね…?
でも確かに食べやすい気もします。
なによりジャムが綺麗!
前回はスコーンをコンフィチュールに突っ込んでたからなぁ。
あれはまずかった、マナー的に。
でも問題は、明らかに半分に割れてない事。
どう割っても1:3くらいになるのは何故だろう。
スコーンならお腹にたまらないかなって勝手に思ってたんですが、やっぱりものを入れるのでお腹にはきます。
頑張って食べていたら、隣の席で橘さんがT2シャーベットを作っていました。
ああやって作るんだ…。
隣のテーブルにデコティーも来ました。
大きなワイングラスみたいななかにナタデココがいっぱい。
うん、頼まなくてよかったかも知れない。
さっきのは少しだったので頑張りましたが、デコティーの量は頑張れない。
またスコーンと格闘していると、橘さんがT2シャーベットの準備をして登場。
説明しながらどんどん作っていく。
榎本は楽しくなって、液体窒素の白いもやみたいなものを触って遊んでました。
冷たーいvv
説明が終わったのか、実況中継みたいに固まりつつあるオレンジジュース?の堅さと泡立て器の混ぜる重さを言い続ける橘さん。
「た、大変そうですね」
「お嬢様のお世話もでき、腕を鍛える事もでき、喜んでもいただけるので一石三鳥でございます」
そう答える橘さんですが、腕が疲れてそうなんですけど…。
できあがったものをカクテルグラスのような器に盛って貰って完成。
これが噂のT2シャーベットか!!
榎本はスコーンがあと一口だったので、先にSに食べて貰いました。
「ふわふわ!すっごい美味しい!」
そう言うので食べてみると、本当に美味しい!
橘さん!頑張ってくださった甲斐ありました!
美味しいです!
でもすごい勢いで溶けてます!
まぁ、気化してる液体窒素で固めたんならあっという間に溶けますよね、普通。
だってグラスは常温なんだし。
グラスも冷凍庫かなんかで冷やしておけばいいんですけどね。
いつもは冷凍庫で、準備中に液体窒素もついでにグラスの中に入れておけば冷たいグラスにシャーベット盛れるので溶けにくいと思うんですけど。
急いで食べたらかき氷食べたみたいに頭が痛くなりました。
うん、でも美味しかったです。
良いパフォーマンスも見せてもらえたし。
前々回も頼んでおけばよかったなぁ。
そうしたら茂実さんか草摩さんが作ってくれただろうに。
橘さんがSに「紅茶をおつぎ足しますか?」と聞いたんですが、Sは「いいえ、結構です」と言いました。
紅茶のつぎ足し断る奴いるのか…。
榎本、想定外。
「紅茶のお注ぎ足しはご自分ではできませんので、必ずそちらのベルでお呼びください」
そういって去っていく橘さん。
なんか…、すいません。
会計を済ませて橘さんはポイントカードの説明をSにしてから榎本のポイントカードを手渡してくれました。
「次回からカップセレクトになりますね」
そ、そうですね。
カップの事はなんにもわかりませんけど…;;
橘さんが用意してくれたカップすら覚えてませんけど;;
お腹はいっぱいだったんですが、頑張ってサラダと紅茶をお腹に納めました。
Sは美味しいと言いながら食べていただけあって、あっという間にグラン・クリュ・オ・エテ完食。
お迎えには橘さんと中野さんが来てくれました。
あ、そういえば途中で担当さんが変わらなかったのは初めてだ。
玄関の前で荷物を受け取って、準備はOK。
「本日のお食事はいかがでしたか?」
「美味しかったです。T2シャーベットが特に」
そういうとにっこり笑う中野さん。
「それはようございました。興奮していらしたご様子だったので、お楽しみ頂けたなら幸いです」
こ、興奮してた、か…?
うーん…、まぁ多少はしゃいでいた気はする…。
「さて、本日の夕食は7時からとなっております。このお時間に遅れますと最悪の場合夕食が残り物のみとなってしまいますのでご注意ください」
Sと苦笑。
お屋敷の夕食が残り物って…。
でも残り物でもかなり美味しそうで、満足できそうです。
「外は雨が降ったり止んだりしておりますが、お気をつけてください。行ってらっしゃいませ」
「行ってらっしゃいませ」
2人に会釈して外に出ました。
ドアマンさんにも「行ってらっしゃいませ」と言われたので会釈。
榎本がこういう方々に「行ってきます」と言える日は遠そうです。



残念ながら榎本の大好きな桑島さんには会えませんでしたが楽しい帰宅になりました。
えぇ、人生初の胃もたれを経験しようと、
帰りの電車で「気持ち悪い」しか言わなくても、
迷っていた同人誌の存在を忘れていたとしても、
家に帰って無理矢理焼いたサンマとお土産に買ったケーキ食べて胃もたれ悪化したとしても、
何か悔しくて正露丸飲まずに無理してたら親に馬鹿にされたとしても、
結局正露丸飲んだとしても。
とっても楽しかったです。
次も楽しい帰宅になればいいなと思います。
昨日とその前の帰宅で草摩さんがかなり気に入ってしまったので、次回桑島さんに会えずに草摩さんに会ってしまったら完全に乗り換えてしまいそうで怖いです、あはは。
でも、多少緊張せずに行けるようになりました。
いつもは行く時に指先が冷たくなりますからね、緊張で。
この夏休みは行けてもあと1回というところでしょうね…。
でも調べてみたら榎本の今度の誕生日はなんと日曜日。
絶対帰宅しようと心に決めました。
 
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